ほとんどの腰痛は、原因が不明なんです!

皆さんご存知でしたか?

この原因不明の腰痛は、self-limited disease といって、「特別な治療なしでも、時間の経過とともに自然になおってしまう疾患」なんです。

なんと!腰痛の患者さんの95%から99%をしめちゃうんです!

原因不明だけど、いつのまにか治ってしまう腰痛が95%から99%もあるなんて、驚きですね。

「なんだぁ、90%以上は自然に治る腰痛なのか。じゃあ、わたしの腰痛ほおっておいても大丈夫だよね?」

いえいえ!油断は禁物です!

残りの1%から5%の腰痛「危険な腰痛」にあてはまるかもしれません!

命の危険があったり、緊急手術が必要な危険な腰痛は、ほおっておくとダメ× 確実アウト!です。


以下にまとめてみましたので、当てはまる方はすぐに病院へ行かれてくださいね!

危険な腰痛の4つの種類

命に関わる危険な腰痛には、以下の4つに分類されます。

✅ 悪性腫瘍(ガン)
✅ 骨
✅ 感染症
✅ 神経

一つずつ調べてみました。

悪性腫瘍(ガン)が原因

悪性腫瘍(ガン)が腰付近で発生したり転移したりすると、腰痛を引き起こす場合があります。

大腸、肝臓、すい臓の悪性腫瘍であれば、腰痛の症状が出ることも。
また、周辺の臓器に転移すると、頻尿や下腹部の痛みとともに、腰の痛みがでます。

年齢が50才以上で体重減ってきたり、痛みが1ケ月以上続いたり、安静にしていても痛みが引かなかったりする場合は、悪性腫瘍が原因ではないだろうか?と疑ってみて下さい。

女性の場合は、子宮がんなどの可能性もあります。

症状は、生理以外の出血が増えたり、おりものが増えたり、性交時の出血したりなど。

貧血の症状があらわれた時はお気を付けください。
病気が進行して出血が増えていることが、原因かもしれません。

ちなみに腰痛で受診した患者さんのうち、悪性腫瘍の診断がくだされる割合は全体の0、7%になります。

感染症が原因

化膿性脊椎炎

せぼねが細菌(たいていは黄色ブドウ球菌)に感染して起こります。

40から50歳代に発生することが多いようです。
頻尿や悪性腫瘍、透析患者さんなど、ある状況のもとで、リスクが高まると言われています。

発熱、腰痛、手足の麻痺などがありますが、慢性的な痛みであるため、診断が遅れることもあり注意が必要です。


放置すると重篤な神経症状をまねくこともあり、生活するうえで大きなリスクを伴います。
迅速な診断が必要なので、疑わしいときは病院へ直行ですね!

神経が原因

強直脊椎炎

免疫が異常にはたらいてしまい、自分自身を攻撃する自己免疫疾患の一つです。
手足の関節に発症するリウマチとは違って、おもに脊椎や骨盤の炎症が原因となって起こるリウマチ性疾患です。

原因は不明です。

年齢が40才以下で発症するのは、10才から35才、特に男性が多いようです。
初期段階で急激な痛みが起こったり、全く痛くなかったりして、波が激しいようです。

たいていの腰痛は安静にすると、痛みが和らぐものですが、
強直脊椎炎はその逆。

動くことで症状が緩和します。

よって、治療の基本は運動療法になります。
薬物療法の基本は、非ステロイド性抗炎症薬の投与です。

日本人の発症頻度は、0、007%から0、04%になります。

馬尾症候群

馬の尾ってなに?

脊椎神経根の束が、馬の尾に似ていることから馬尾と呼ばれています。
この神経の束(馬尾)が、なんらかの原因で圧迫されておきる重篤な神経症のことをいいます。

腰痛だけでなく神経痛やしびれ、運動麻痺や尿失禁などの膀胱直腸機能障害をともないます。

診断が確定したら、すぐに治療が必要です。

とくに感覚の低下や運動障害、膀胱直腸を改善するには、発症から48時間以内の手術が必要とされます。
ヘルニアや脊椎版破裂骨折が原因であれば、24時間経過すると神経症状の回復が不良とされています。

腰痛の症状の中でわずか0、04%にしか当たりませんが、馬尾症候群と診断されたら緊急手術が必要です。

骨が原因

椎体圧迫骨折

せぼねが押しつぶされるように変形してしまう骨折のことをいいます。
「骨粗しょう症性椎体骨折」ともいわれます。
おもな原因は、その名のとおり「骨粗しょう症」です。

骨がもろくなる(骨粗しょう症)と、骨が体の重みに耐えられなくなり、骨折してしまいます。

尻もちやくしゃみ、重いものの持ち上げや体をひねる動作などで、いつのまにか骨折していることがあるんですよ。

背骨が一つ折れると、ほかの背骨に負担がかかるため、次の骨折を招くという研究結果も!

治療法はコルセット装着や骨粗しょう症のお薬投与など。
外科的療法になると骨を移植したり金属製のねじなどで骨を固定したり、背骨そのものに薬剤を注入して椎体形成する方法があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

以上のように命に関わる危険な腰痛には、

悪性腫瘍(ガン)
感染症
神経

の4つに分類されました

・普段とは違った他の症状をともなう腰痛
・急激な痛みをおこす腰痛
・安静しても痛みがなかなかひかない場合
・骨折など原因が明らかな場合

これらの症状の場合は、すぐに病院に行きましょう!

病院にいくまでの間に、急激な痛みをやわらげるには、
横になって、やや前屈みで膝を曲げて安静にしておくと良いでしょう。

95%は「たかが腰痛」でも
5%は「されど腰痛」です!

放置することで、重篤化してしまい、障害が残ってしまうことだってありえますから、じゅうぶんお気を付けください。

自分自身の「からだ」の、「ちょっとした違和感」にたいして、敏感になることも大事ですよ。

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